新会長就任のご挨拶
花岡信一
平成20年9月4日の総会におきまして、第8代学園技術士会会長に任命されました。900名近い会員を擁する日本最大の大学技術士の会です。肩にずっしり重い物を感じております。
私は、昭和47年3月に大阪工業大学土木工学科を卒業し、建設会社、国交省、社団法人を経て、今年6月から建設コンサルタントに勤務しております。
わが国は、地球環境、グローバル化、少子高齢化、災害の多発化に加え、最近ではサブプライム問題で揺れております。わが国は、エネルギーにしても食糧にしても、国の基盤自体に脆弱な要素があります。たまたま、昭和30年代からの高度成長期に先人の懸命な努力があったからこそ、比較的安心して生活ができているに過ぎないのです。このような脆弱な基盤のため、一つ対応を誤ればこれまで蓄積してきた遺産が一瞬のうちに吹き飛んでしまいかねないのが現状ではないかと思います。
米国発の金融システムは、一時期世界をせき巻きしましたが、サブプライム問題をきっかけとしてガタガタと崩れようとしております。欧米の小国の中には、国自体の存続が危うくなっている国が少なからずあるようです。わが国でも米国流競争社会を強力に推し進める動きがありましたが、幸か不幸か動きが少し遅かったため、他の先進国に比べて痛手が少ないというのが一般的見方です。ただ、必要以上に不安を煽る風潮があるためか外需の依存率が高すぎるのか、今後どのような影響が出てくるのか、心配が拭えないというのが一般市民の心理状況ではないでしょうか。
国民性や国土の環境からみて、わが国のめざすべき方向は、技術開発に裏打ちされた「高品質の物づくり」が基本ではないかと思います。ここに、技術士制度の根幹があると思います。
わが国の発展において、技術士の果たしてきた役割は極めて大きなものがありますが、医師や弁護士と比較して評価や待遇が劣るのは、一般市民から見えにくいところにあるのではないかと思います。これからの技術士は、より一般市民との接点が多くなるようなビジネスモデルを構築する必要があるのではないでしょうか。
以上のような背景のもと、本学園技術士会の活動方針としましては、技術士資格取得の支援をこれまで同様促進するとともに、社会のニーズ、新技術、新規分野、法改正、職業倫理などを習熟するためのCPDに取り組んでまいります。また、会員相互の連携を図り本学園の発展に寄与するとどうじに、学生・学園技術者の技術向上ならびに産官学の連携を推進し社会に貢献してまいりたいと考えております。会員皆様の今後のご支援をよろしくお願いいたします。
技術士会HP:
http://www.gijutusi-kai.org/index.html